サンテリ -ライフスタイルサプリメント思考-

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詐欺師に店舗開店できると300万円をだまし取られた話

知り合いが詐欺に合い、結構な額をだまし取られたので、ちょっと気をつけてくださいという意味での投稿とします。

 

合計300万円程だまし取られる

まぁよくそこまでいくのに気が付かなかったのかと、多くの方が思うかもしれませんが、プロの詐欺師というのは、大金を一度に持っていくのではなく、気が付いたらあんなにあったお金が無くなっていた、ということの方が多いのです。

 

詐欺師がこいつはカモれると判断するところは、よくわかりませんが、ただ、その友人は目標というか、夢をもっていて、その目標につけこまれた、まさに悪魔のような詐欺でした。

 

夢、希望を逆手に取る

まずカフェをやりたいという夢よりも目標がありました。

 

短大を卒業し、介護の職に就いてから5年、特に金遣いが荒いというわけでもなく、欲もそれほどありませんでした。

でも、カフェめぐりが好きで、コーヒーとか飲みながらゆっくりした時間を過ごすことが楽しみで、月に何回かカエにいって、本を読みながら過ごしていました。

 

そこで、いつかは自分もこんな店を出してみたいと思うようになりました。

でも、ざっくりとした夢で、夢をかなえるために、まずは資金を貯めて、腕を磨いてなんてまったく考えていませんでした。

 

しかし、その時は突然訪れます。

 

ある日、とあるパン屋さんでパンを買っていました。

そのパン屋さんはよくいくところで、パン屋のおばさんともたまに話すようになっていました。

 

そこで、パン屋のおばさんは自分がカフェとかお店をやってみたいということを知っていたので、知り合いに企業とかそういうのをやっているのがいるから、紹介するよといってきました。

 

すぐにでもやりたいというわけでもありませんでしたが、とりあえず話だけ聞いてみるということにして、後日、紹介された人と会い、話を聞きました。

 

その企業斡旋人と会って話をすると、いきなり店を出したりしてもなかなかうまくいかないから、まず、全てこちらで仕入れるから、パン屋をやってみないかということになり、売るだけならできるかなと思って、やってみることにしました。

 

その後、2,3回その人と会って、相談しながら具体的な話に徐々になっていきました。

 

そこでまずやらなければいけないことを言われました。

  • 不動産屋でお店を出す場所を探す。
  • パンを陳列する棚や、レジなどをそろえる

ここで、まず一番におかしいなと気づかなければいけなかったのは、企業斡旋人の身上をしっかりと聞かなかったこと。

最初、話だけ聞くだけと思っていたことや、少しずつ少しずつ会って、少しずつ話が進んで行ったこと、いつの間にか以前からしってる知り合いのような感じになり、疑う心が徐々にはがれていったこと。

 

少しずつお金をだす

恐らく詐欺師の巧妙な手口なんだと思います。

 

まず不動産屋にいってパン屋をだすお店を探し、契約しました。

この辺は、アパートを探しているようなもので、月々の支払いも、それほど心配はありませんでした。

そして、陳列棚や照明などそれほど高くないものでそろえることができました。

 

そして、ここで最初のお金を払うことになります。

詐欺師から、パンを調達するから、その資金を払ってくれというものです。

 

これはパンを仕入れて、そのまま売るので、その仕入金だけ持っていかれてしまったということではなく、パンを仕入れてくれて、お店にだしてそれを売り、売り上げをまた渡して、次のパンを仕入れてもらうというのを続けました。

 

少し時間がたった後、いよいよ開業の準備にかかるといわれ、まず、カフェを開くために、道具をそろえなきゃいけないと言われました。

 

そこで、まず一番大事なコーヒーメーカーを買おうということになり、エスプレッソマシーンを20万で買うから、お金あるのかと聞いてきました。

 

そう聞かれて、もしお店がだめになっても、自分のところで使えるし、売ればいいしと思い、お金をわたしました。

 

その日はそれでとりあえず用意するということになり、またパン屋をやり続けました。

 

そのあとは、会うたびに、次はこの道具がいる、あの道具がいると、少しずつ少しずつお金を払い続けました。

 

これが詐欺師なんだと後から思いました。

 

詐欺に気づく

なんだかおかしいなと思い始めたのは3、4ヶ月経ったぐらいのことです。

機材をそろえてくれてるはずなんですが、なかなか実物を見せてくれない。

 

そして、パン屋をやっていて、売れてるはずなのに、一向に利益が上がっていかない。

 

そこで詐欺師に聞いてみました。

 

その男がいうには、機材は大きいし持ち運びも大変だから、こっちの倉庫にちゃんと一式おいてあるというのです。

だから聞いても見せてもらえませんでした。

 

なんだかおかしいなと思いつつ、続けていましたが、いよいよ銀行のお金がほとんどなくなり、次の月はお店を継続するのは難しくなってきました。

 

そこで、もうちょっとこれ以上は難しいので、とりあえず一度白紙にもどすというか、カフェのオープンは延期しようと考え、詐欺師に話をしました。

 

正直、詐欺なんじゃないかという疑いもありました。

でも、今までやってきたことは自分にも非があるので、もうお金もないし、今まで購入した機材等、全部下さいと言いました。

 

では後日、運ぶということになりました。

しかし、お金を払ってあるはずのエスプレッソマシンなどの機材、道具はあるはずもなく、送られても来ませんでした。

 

その男に電話しても、つながらず、あぁやられたと最終的に気づくのでした。

 

詐欺なんてひっかかるはずないと思っていたのに。

最初は、まぁ、もしだめでも少額ならと始めたのに。

カフェじゃなかったけど、自分のお店がもてて、楽しみしていたのに。

 

詐欺っていうのは、人間の心理というか、心のすきにつけこんで、うまく利用するひどいものだと、しみじみ感じた事件でした。

 

まだ20代だったけど、一生懸命働いて、貯めた、何百万のお金もほとんどなくなりました。

 

後日またまた驚きの事件は続く

詐欺だと完全にわかり、パン屋をだしていた、お店も直ぐに処理しなきゃいけないと思い、不動産屋へいき、解約手続きをしました。

そこで、不動産屋さんから、急に閉めることになったので、なんかあったのと聞かれました。

 

そこで、実はこういうことがあってと話をすると、ちょっとまってということになりました。

なんと、そういう方がもう一人いるというのです。

その不動産を借りに来た方は、男性でまだ20代前半、バーを開きたいとのことで、まずはなにか物を売って資金をためるというのです。

 

その時はもう関わりたくないと、解約して帰りました。

 

そして、その後電話がかかってきて、心配だから後々話をして、聞いてみたら、まさに自分と同じような手口で、お金をどんどんとられてるということ。

これはまずいということで、訴えようと言われたが、もう関わりたくなかったし、弁護士に相談したら、証拠が全くでない詐欺の手口で、勝つことは難しいし、勝っても、裁判の準備でお金がかかり、損するだけと言われ、もう関わるのはよそうと思いました。

 

その後もちょっとの間、一緒に裁判を起こそうと言われましたが、もう関わりたくないといい断りました。

 

疑う心

人間、疑い心ばかりもっていても楽しくないし、つかれます。

夢や目標も持っていたいし、やりたいことだってたくさんあります。

 

でも、いざその時が来たら、高揚する心を表だけでも抑えるようにして、本当に成功するのかを冷静に判断しなければならないと考えさせられた事件でした。

 

若い時はその先がなかなか考えられなかったので、今思えばもうちょっと最初にその人物だけでも、知っておくべきだったと思います。

 

 

先日、実家に「オレだけど」、と電話したら、どこのだれだと返されました。

 

カフェをはじめる人の本

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わたしのお店のはじめかた。 ~人気店に学ぶ雑貨店&カフェ開業BOOK~

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